下戸の酒蔵

酒に弱いが酒は大好き!!飲めない、苦手だけどお酒を楽しみたい *´艸`)

☆単独酒蔵ツアー ㏌福岡 part1☆

こんにちは!!naosanです。

 

今回は酒処久留米周辺を回りました。

少し距離があるのと、少しでも多く回りたいのでコンビニの駐車場に前泊してからのスタートです。

それにしても、前泊するコンビニを探すのにも苦労しました。

地元の埼玉にいた時は、「これでもか!!」って程、大型のトラックの駐車場があるコンビニが乱立していたのに、こっちにはあまり見当たりません。

小さい駐車場に何時間も停車するのは若干気が引けます。

まっ!停めるしかないので停めましたが(;´∀`)

そして、今回最大の問題が、寝るためのマットをAmazonで頼んだのですが、間に合いませんでした。

案の定3時間程度しか熟睡できない挙句、身体中バキバキに痛い。今日1日動けるのかな~(笑)

 

では始まり~!!

 

大体の酒蔵さんは9時前後から出社しているので、それに合わせて訪問する感じになります。

ただ、その前にガソリン問題があるので、ガソリンを入れに行きます。

が。。。。

ガソリンスタンドが無い(;・∀・)

エンプティマークが点灯して、メモリは最低を越えて最大のピンチ。

一番近いガソリンスタンドは9時オープンなので、待つ事にします。

 

無事給油も終わりました。

出だしからつまずきましたが、1件目の酒蔵『森山酒造』さんです。

こちらは戦後に復活した蔵です。トータルで見ると100年以上続いています。

ここで検索すると仕込み水で作ったアイスキャンデーが真っ先に出てきます。

アイス好きの僕からしたら願ったり叶ったりです。

 

ナビで検索して到着すると、酒蔵の横に、全然違うの名前の酒販売所があります。

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そのため、少し戸惑いましたが、近くにいるおじさんに声を掛ける事にしました。

すると、本人自ら対応してくれてお店の中に。

そして、このおじさんこそが社長さんでした。

社長さん自らご対応いて頂き

色々なお話をして頂きました。

 

まず、第一疑問は、ここの販売所の名前です。

なんで、わざわざ違う名前にしているのかを聞いてみました。

その理由は、昔はここに販売所は無く、別の場所で酒屋として販売をしていたそうです。そのため、名前を違くしていたそうです。

その名残からか、今でもワインやらプランデー、他社の日本酒も多く並んでいます。

今でもたまに他社製品も運ぶらしいです。

 

その後、お願いして日本酒の仕込み水である井戸水を飲ませて頂きました。

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軟水との事でとても飲みやすいお水でした。

ここでも、井戸のお話をお伺いしましたが、井戸は使っていると枯れるらしいです。

それこそ何十年スパンではあるようですが。

そのため、こちらの主力の井戸は社長さんが物心ついた時よりも5m以上も深く掘ったそうです。

また、井戸の数も増やし、現在は4本あるそうです。

お金は掛るのでしょうが、美味しい井戸水が常に飲めるのは羨まし限りです。

 

この辺りで、少しお願い事をしていみましょう。

 

「蔵見せてもれませんか?」

社長さん

「いいよ。」

 

お~!!1件目から幸先が良い( *´艸`)

 

蔵自体は、戦前からある物に増築した建物がいくつか繋がるような造りで、2階には昔使用していた木樽がしまってある。


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1階には昔使用していた道具達が並んでいます。


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実物の槽を見たのは初めてでした。

しかも、槽の使い方まで教えてくれました。

槽はお酒を搾る時の道具です。この中に、袋に入れた醪を積み重ねて入れていきます。

すると、初めは自然の重みでお酒が搾られます。

そして、その段階がおわると、大きな木の棒と滑車を使用して上から圧力を掛けながら搾り切ります。


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本当に勉強になります( *´艸`)

 

ちなみに、この醪を入れる袋ですが結構買いに来る人が多いらしいです。

何のためにか疑問でしたが、これでバックとかを作る人がいたそうです。

僕は知りませんでしたが、オシャレのトレンドだった事があったそうな。

その時にバカ売れして、現在は3枚しか無いそうです。

僕も欲しかった~(笑)

 

ここが終われば、最後のイベント購入するお酒選びです。

おススメを聞いたところ、「本醸造酒を好きでよく飲みますよ」との事。

と、言われたら購入決定です。
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アイスキャンディーも合わせての購入です。

ここで、社長さんから忠告が。

 

社長さん

「淡麗辛口のラベルが貼ってあるけど、全然淡麗では無いからね。このラベルは娘が考えてつくるから、こうなったんだよ。変に文句言って作ってもらえなくなるのは困るから言わないけど(笑)」

との事。

このやり取りは本当にほのぼのする。淡麗かとか辛口とかは感じ方人それぞれである事の典型的な例ですね。

改めて「お酒って、楽しさが先行しないといけないな」と感じました。

もちろん苦労もあるのは分かりますが。

 

色々、勉強させて頂き有難うございました( *´艸`)

 

ちなみに、おススメを飲んだ感想としては、本醸造酒らしく香は華やかで強いです。

飲んだ感想は確かに淡麗ではなくスッキリとはしてない感じでした。

ただ、最後飲み込む辺りで少し辛めを感じるので、飲み飽きせず飲めると思います( *´艸`)

アイスキャンディーもウマウマでした!!

心無しか棒が曲がっている。

いや気のせいか(笑)
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次に向かったのは、『千年乃松酒造』さん。これで『ちとせのまつしゅぞう』と読みます。漢字の読み方に全く自信が無くなっています(笑)。

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到着してみると、庭のうぐいすで有名な『山口酒造場』のお向かいさんだったですね。

むしろ、山口酒造場さんがノーマークだったのでビックリしました。

一気に2件も行けるのか( *´艸`)

 

千年乃松酒造さんの入り口は酒屋スタイルですが、老人ホームを運営しているようです。

声を掛けたら、白衣の方が対応してくれたので、かなりビックリしました。

 

白衣の女性

「少々待ち下さいね。」

とセカセカと中に戻って行きました。

 

ここは。。。。何屋さん。。。。もう廃業しているのか。。。。

と、不安を隠しきれませんが、白衣の方が戻って来てくれて案内をしてくれました。

すると、奥には大きな酒蔵が!!

そこで、出てきてくれたのが、社長さんでした。

 

ここでも、厚かましくお話させて頂きました。

 

こちらの蔵は、大きな蔵の他にもう一棟大きな建物があるようで、昔はそちらもフルにしようしながらお酒を造っていたそうです。

当時の主力は灘への桶売りだったそうです。

桶売りとは造ったお酒を、自社で販売せずに他社のラベルで他社が販売する事です。

今のOEM品に似たような感じでしょうか。

当時はその生産量は凄まじく、今の何百倍も造っていたそうで、蔵人も20~30人いたそうです。

現在は桶売りは止めて、社長さん1人で造っているそうです。

 

ここの蔵の主力商品は『D-one』と言う微発泡酒です。

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近くの酒蔵が集まって研究した商品で、福岡に天皇陛下が来られた際に乾杯酒として使用されたそうです。

理由は教えてもれなかったそうですが、社長さん曰く、「おそらく福岡尽くしで造ったものだからだろう」との事。

使用米は『夢一献』、酵母は『福岡夢酵母1号』とのことで、正に福岡尽くし。

そのため、採用されたのではないかと社長さんは仰っていました。

ちなみに、この『D-one』は先ほど伺った森山酒造さんもプロジェクトに参加していたようです。

 

そうと聞いては、この『D-one』を買うしかありません。

しかし、時間は現在、午前11時。帰るのは夜です。

この火入れしていないお酒を持ち帰るのは不安で仕方ありません。

っと、心中でドギマギしていると。

 

社長さん

「氷入れた方が良いよね?まだまだ帰らないでしょ?」

 

とありがたい言葉。

厳重にビニール袋に巻き、倒れちゃいけないからと4合瓶が6本入る段ボールまで用意してくれました。

なんて優しい( ;∀;)

僕もそろそろクーラーボックスを持ち歩こうかなと思い始めました。

 

その後も、お酒の造り方など色々お話して頂き、酒蔵を去る事にしました。

最後に、お酒造りは楽しいかの質問しました。

 

社長さん

「楽しいというか面白いよね。」

 

との事。

僕もこんな台詞を言える大人になりたい。

 

今日は長くなったのでこの辺で。

次回、山口酒造場さんからです。

 

では良い一日を( *´艸`)